17のゴール・169のターゲットから構成される持続可能な開発目標(SDGs)の4割以上は、実は宇宙技術を必要としています。衛星データの利用は通信、交通管制、気象観測、災害監視、測位、農業、金融など、社会のインフラとして日常生活に密接に関わっているためです。
しかし、宇宙空間では、役目を終えた人工衛星や打上げに使われたロケットの上段、それらの破片などがスペースデブリ(宇宙ゴミ)となり、地球の周りを猛烈な速さで飛んでいます。その数は年々増え続け、ニアミスや衝突が発生。連鎖反応的な衝突がいつ起きてもおかしくはなく、数百年間、宇宙を利用することができなくなる可能性があります。「スペースサステナビリティ」を実現させるためには、このような悲劇を食い止める必要があります。